9.07.2014

イタリアの小さな町

haja&Chi
イタリア ヴァイオリン チェロ 作家
永石勇人 清水ちひろ 

私達の住むクレモナから南東に約40キロのところにあるカザルマッジョーレ市(町)へ行ってきました。
目的は町の観光とその日催されていたアンティーク市です。

 距離的には比較的近いのですが、途中ピアーデナ駅で冷房無しのディーゼル車両に乗り換え、40分の電車の旅。
 駅から町の中心地までは一本道です。まずは町の真ん中、アンティーク市がたつガリヴァルディ広場を目指します。

 

ガリヴァルディ広場と正面にあるお役所
 町の規模からすると広場はとても大きく綺麗に整備され、やさしい色の建物に囲まれたとても可愛らしい作りです。正面には役所が見えます。
 一見、古そうな雰囲気をかもし出していますが実際は1800年代に作られた建物で、当時流行した”中世ふう”に見せるネオゴシックスタイルだそうです。広場もその頃までは土が敷き詰められた広場だったとか。









銅製のお鍋たち
 
 さて、お目当てのアンティーク市は…あれ?出ているお店の数が少ない!?実はこの日、ヴェローナ近郊で大きなアンティーク市がたち、皆そちらへ出店しているとのこと。むむむ、残念。でもクレモナでも月に一度ある市とは来ているお店が全く違う様子です。何か掘り出し物があるかも?











農具や馬具の他にも謎の金具がたくさんあります


 中でも私達の注目度が高かったのは農具の金具屋さん。農業用牛車や馬車にひかせた台車の飾り金具やそれを連結する金具、とんかち、クランプなどかなりマニアックなラインナップです。













おしゃれドアノブたち


 次にドアノブや、食器などに混じって発見したものはヴァイオリンのペグ&駒!ヴァイオリン職人がお店をたたむ時に買い取った品だそうです。楓ではないもの、下駄をはいているものなど様々です。










 アンティーク市を後にし、一路ポー河へ。クレモナでは町の中心から河まで自転車で10分くらいかかるのですがカザルマッジョーレは歩いて5分の所に河が流れています。そのため、過去に3回も大きな水害にみまわれたそうです。
 河沿いに町を進むとトッリオーネと呼ばれる大きな要塞があります。今はその塔部分のみが残るちょっぴり寂しい雰囲気の建物です。次は町の反対側にある一番大きな教会ドゥオーモを目指したのですがお昼休み中のため外観のみ拝見。




イタリア旅行によくある昼休みのため外観のみ…残念!


 建物の高さがクレモナに比べて低く、ポルティチと呼ばれるこの地方でよく見るアーケードの一種をもちいた建物があります。


イタリアのアーケード『ポルティチ』の下で

 クレモナよりぐっと小さなカザルマッジョーレ。


 こういう小さな町がイタリア全土にたくさんあるので、少しづつ見て知っていきたいです。


Chi(清水ちひろ)   https://www.facebook.com/hajaandchi?ref=hl