haja&Chi
イタリア ヴァイオリン チェロ 作家
永石勇人 清水ちひろ
クアルテット・アマティが完成しました。
アメリカで催されるVSAのコンクールにて銀賞をいただきました。
このコンクールは世界でイタリアのトリエンナーレより規模の大きい唯一のコンクールです。国際コンクールでしかも楽器の自由度が高く、いかにもアメリカらしいコンクールと言えるでしょう。いま、最も注目される作家やメーカーなどが集まりました。
さて、ストラド・クアルテットに続いてアマティモデルでの制作。
隆起と厚みはストラドに近づけてありニコロアマティ特有のハイアーチに返りのおおきな隆起にはあえてしませんでした。もちろん、今プレーヤーに弾いてもらうためです。
ファースト・ヴァイオリン:
17世紀にクレモナで主流だったbox350mmぐらいのパターン。いわゆるショート・アマティです。グァルネリなどもほぼこのパターンで作っているので実はストラドよりも理想的なヴァイオリンなのかもしれません。
裏板は一枚板にしました。クアルテットの醍醐味の同じ木からとるコンセプトでチェロもとれるように巨木を使うのでヴァイオリンの裏板は簡単にとれます。