haja&Chi
イタリア ヴァイオリン チェロ 作家
永石勇人 清水ちひろ
一瞬ですが、お見逃しのないように…
日本でもおこった折りたたみ自転車ブーム。
色、形、サイズといろいろありましたね。
チャリ大国イタリアにも折りたたみ自転車ですてきなデザインのものが昔からあるんです♪
こんな可愛い広告だったのかな? |
その名はGraziellaグラツィエッラ!
ヴェネト州のヴィットリオ・ヴェントでテオドーロ・カルニエッリ社という自転車メーカーがリナルド・ドンゼッリ氏のデザインより1964年に作ったのが始まりだそうです。
それまであった自転車のイメージは車と比べると「ちょっと貧しい移動手段…」だったそうですが、エコブームの到来もあり瞬く間に若さと健康のステータスシンボルになりました。
また、当時はフィアット社の4人乗り『ヌオーヴォ500(チンクエチェント)』にグラツィエッラを積んでピクニックに行くのが流行ったとクレモナの奥様でグラツィエッラ好きな方が話してくれました。
グラツィエッラはまさに60年代イタリアを代表する『made in Italy』のひとつなのです。
公式HPにはフランスの女優ブリジット・バルドーやスペインの画家ダリがグラツィエッラと一緒に写っている写真もあります。
オリジナルの物はいまだに人気が高く、ネットオークションでもよく見かけます。コレクターもいるようです。
ちょっと前まではこれに乗っていると『bici da nonna!』「おばあちゃんのためのチャリ~!」とからかわれる事もありましたが、最近は手入れをしたグラツィエッラをクレモナでもたびたび見かけます。乗っているのも年配の方に限らず、おばあちゃんのガレージから探し出してきた?と思われる10代の若者も多く見ます。
当時の雑誌の記事のようです |
当時、多くの模造品が流通したたそうで、そのため幾度かのモデルチェンジ、さらに大きめのサイズの製造も始め、常にオリジナリティ溢れる『グラツィエッラ』の地位を確立していました。
多くのライヴァルちゃりがオリジナルとごっちゃになったため、80年代末にはオリジナルグラツィエッラの生産が打ち切られました…。
こちらはBianchiの折りたたみ自転車です |
幸い60~70年代の復刻ブームの波もあったためか、2012年以降デザインを一新して生まれ変わりました。
タイヤは20インチ、電気はLED電球使用、オリジナル同様チェーンケースはアルミ製ですが他はステンレス製!だからかなり重いんです。
そして何を隠そう…SHIMANOの3段変速システムがついているのです!?
『made in Japan』も負けていませんね!!
なぜここまで熱く書き綴ったかというと…
ドゥオーモ前でご機嫌な私&グラツィエッラ |
本物のグラツィエッラをプレゼントしてもらいました♪
部分的に新しいものもありますが、ほぼオリジナル☆
さぁ、今年の夏はこのグラツィエッラに乗ってサイクリング♪サイクリング♪やっほ~♪やっほ~♪