haja&Chi
イタリア ヴァイオリン チェロ 作家
永石勇人 清水ちひろ
コーヒーの香り漂う
クレモナの隠れ家的カフェテリア
“ヴィットーリア”。
私達が訪ねた時もぽつぽつとクレモナ人が来店しコーヒーを楽しんで賑わっていました。
元々コーヒー豆の焙煎ショップから始まったこのお店。クレモナ商工会の公文書には1950年からその名前がありますが、始まりはそれ以前だったとも言われています。
元々コーヒー豆の焙煎ショップから始まったこのお店。クレモナ商工会の公文書には1950年からその名前がありますが、始まりはそれ以前だったとも言われています。
この町の多くの人が毎日飲むコーヒーのはずなのにどんなものを口にしているか意外と知らない、とオーナーのジョバンニ。
コーヒーと一言に言っても煎り方、豆のブレンド、そして挽き方で大きく味も変わるし、時にはそれらのプロセスでコーヒーそのものをダメにしてしまうこともあると語ります。
彼は作り手の技量にその出来具合のほとんどがかかっているという直火焙煎を好みます。
ブレンドする豆は世界各国から取り寄せているようで、コロンビア、コスタリカ、エチオピア、インド、ブラジル、インドネシア、グァテマラ…など様々です。
「イタリアのコーヒー文化と言うと、立ち飲みで『グイッ!』と飲んでテーブルにコインを置いて去っていく。そんな感じでしょ?クレモナには大都市とは違う良さがある。昔はもっとみんなで一緒に働いて、イベントを企画してお祭りを催したりしていたんだ。このカフェテリアがそういう事を始めるキッカケの場になれると嬉しいよ」
みんなでコーヒーかこんで交流できる社交の空間=カフェテリアのアイディアです
こんな時代だからこそみんなで協力して町を盛り上げたい。彼のクレモナへの愛情が伝わってきます。
今はまだここで焙煎されるコーヒー豆のほとんどはイタリア国内への販売だそうですがもしかしたら日本でお目にかかる日も来るかもしれません。
イタリアの若き経営者の熱意に触れた貴重な一日でした。