1.01.2015

いざコテキーノ!!

haja&Chi
イタリア ヴァイオリン・チェロ作家
永石勇人 清水ちひろ

Auguri!!

 クリスマスも過ぎ、日本の街はお正月の雰囲気に変わった頃でしょうか。

 今年のhaja&Chi工房では隣町に住む友人より町内のお肉屋さんによる良質な手作り”Cotechino”コテキーノを頂いたので早速調理してみました。
コテキーノ…豚の腸内に豚の皮、色んな部位をミンチにしたものを詰め込んだいわゆるサラミ状のものです。


こちらがコテキーノゆでる前です!

 この辺りですと“cotechino con lenticchie”『コテキーノとレンズ豆』と一つの料理名で呼ばれることが多く、レンズ豆の煮物と一緒に食べる習慣があります。
材料を見ると『豚の…豚のと何とヘヴィーな…』と思いますが、これだけをお腹いっぱい食べるのではなく、一回の食事にコテキーノは一切れなど加減して食べます。

 クレモナ周辺、北部イタリアではこの料理をお正月に食べる習慣があります。
もちろん、家族が勢揃いするクリスマスの時に一足先に食べる人も。
寒さの厳しい北イタリアには欠かせない代表的な肉料理なんですね。

 コテキーノはサイズにもよりますが水を張ったお鍋で約3~4時間、コトコト弱火でゆっくり煮ます。
いかにもイタリアマンマが用意しそうな長期戦料理です。
付け合わせのレンズ豆の煮物はにんじん、タマネギ、セロリのみじん切り、ニンニク、トマトにローズマリーを加え水分がなくなるまでこちらもゆっくり煮ます。


刻んだ野菜と見ずに浸したレンズ豆

 我が家ではこれに先日トレントにてプリモンより教えてもらった茹でキャベツ、さらにクリスマスカラーの緑と赤を食卓に添えるためプチトマトの低温オーブン焼きとゆでブロッコリーを用意しました。くるみレーズンパンとチョコバナナケーキは自家製です。


ゆであがったコテキーノとレンズ豆&ゆでキャベツ
火加減がちょうど良かったようで、フワフワのコテキーノを堪能…。
レンズ豆もローズマリーが効いていて香りが強く、イタリアの素朴な味でした。

サラミとチーズの町クレモナ。
冬に訪れる機会のある方はぜひコテキーノに挑戦してみてください♪


☆今年のクリスマスランチ☆


清水ちひろ