12.21.2015

続々々・クレモナからトレントに〜住み込みヴァイオリン制作〜

haja&Chi
イタリア ヴァイオリン チェロ 作家
永石勇人 清水ちひろ

 haja&Chiの”Chihiro”がトレントを訪ねて来た午後を利用して、ボルツァーノの街へいきました。



オシャレな目抜き通り
アレンジのきいたスタイルでおもちゃのような雰囲気



 ボルツァーノへの目的はもちろんアイスマンことオッツィーをみに行く事。



アイスマンの想像復元
コレステロール値がたかかったらしい・・
今と同じ・・


https://ja.wikipedia.org/wiki/アイスマン

 冷凍付けになったミイラは皮まで見える程綺麗に保存されていました。
 彼のために作られたそのミュージアムは生きていた時には想像もしていなかったであろうガラスケースと冷蔵庫の彼専用の家。。衣類や道具など所持品が一点ごとにしっかりとならべてありました。。本当に凄い。。5000年前の人です。




最も古いレギンス
ファッションは5000年前と変わらず・・・

Otziの仕事ぶり。刃物の跡が残る弓


 ボルツァーノはイタリアではクリスマス市でもちょっと知れた町、、この時期すでにお店が立ち並んでいました。
 人目をひくコップワインの飲み処。Vin Brule'です。



出店のVin Brule
クリスマス市にて

 ホット赤ワインに火をいれてアルコールをとばし、砂糖とカンネッラ、キョード・ディ・ガロッファノ などをいれる冬のワインの飲み方です。
 一杯、2ユーロからとアペにしてもリーズナブル。ワラワラ集まってはみんなで楽しんでいました。



名物のStrudel di mela(アップルパイ)
街角どこにでもありふれている
これは地元の人オススメの老舗
さっぱりした甘みで食べやすい


 ボルツァーノはすでにオーストリア語ににた方言をしゃべる山奥。。そして現在はヴァイオリンの表板の木はこの地区の山々の間でとられています。
 むしろ西洋楽器のほとんどは振動板にスプルースを使うので、今となっては神聖な場所になるのかもしれません。
 ヴァイオリンの木はクリスマスツリーですので、この地域ではどこにでも生えています・・が、どの山のどのゾーン木を使うかがかなり重要になってきます。山の人々同士でも折々、ヴァイオリン用の木の話題がのぼるそうです。マニアックなはなしですね。


永石はやと